今回は格安SIMのメリットとデメリットを解説します。
実は格安SIMのデメリットに全く気付かないまま契約し、「こんなはずじゃなかった」と後悔する方が沢山います。
なぜなら格安SIMは料金の安さばかりを強調しているため、裏側にあるデメリットがわかりづらくなっているからです。
この記事でデメリットが少なく本当に使える格安SIMも一緒に紹介します。
格安SIMを利用するデメリット
格安SIMの真のデメリットは以下の5点です。
- 実は手数料が結構高い
- 通信速度が遅い、あるいは不安定
- 店舗サポートがない
- データ大容量プランが高い
- データのみのSIMは緊急通報が使えない
実は手数料が結構高い
大きなデメリットとして「手数料の高さ」があります。
月額料金ばかりを気にすると見逃しがちです。
実際に一覧で確認してみましょう。
(価格は税込みです)
キャリア | 契約手数料 (初期費用+SIM手配料金) |
OCNモバイル | 3,300円+433円 |
BIGLOBEモバイル | 3,300円+433円 |
IIJmio | 3,300円+433円 |
イオンモバイル | 3,300円 |
mineo | 3,300円+440円 |
UQモバイル | 3,300円 |
LINEMO | 0円 |
楽天モバイル | 0円 |
3,700円の手数料と言えば、格安SIMで4か月分なので、使う前から結構費用がかかります。
個人的にも使う前から手数料を払う、という方式自体に疑問を感じます。もし通信速度に不満があって辞める場合、4,000円が全て無駄になりますからね。
通信速度が遅い、あるいは不安定
格安SIMによっては非常に通信速度が遅い会社もあります。
あくまである時点、ある場所での速度ですが、以下を見てください。
↓A社格安SIMで測定した結果A
↓B社格安SIMで測定した結果B
残念ながら昼時の1時間近く両社ともほぼ止まってますし、A社は夜18~20時もかなり速度が遅くなっています。
非常に回線品質が悪く、電子決済、ネット、動画全てが極度に遅くなっています。
上記のように全てではないですが、遅い格安SIMは結構多いです。
ちなみに「LINEMO」と「UQモバイル」は昼と夕方に速度低下がほぼないので私自身も利用しています。
店舗サポートが無い
店舗サポートがないのも格安SIMのデメリットです。申し込みは店舗でできてもサポートは無い場合が多いです。
一覧にするとこんな感じです。
キャリア | 店舗申し込み | 店舗サポート |
OCNモバイルONE | 〇 | × |
BIGLOBEモバイル | 〇 | × |
IIJmio | 〇 | × |
イオンモバイル | 〇 | 〇 |
mineo | 〇 | × |
UQモバイル | 〇 | 〇 |
LINEMO | × | × |
楽天モバイル | ◯ | ◯ |
店舗サポートがある格安SIMは
- イオンモバイル
- UQモバイル
- 楽天モバイル
になりますね。
その他大勢の格安SIMもほぼ店舗サポートはないです。
だからと言ってそれだけで決めることはおすすめしません。
実際にはちゃんと回線の品質や3GBデータ容量の安さなどを見てから決めないと後悔することになります。
データ大容量プランが安くない
格安SIMは大容量のプランが安くないです。
最も得意な領域はデータ量1GB~15GBくらいなんです。
例えば料金の実例をあげると
(価格は税込みです)
キャリア | 月額料金 |
BIGLOBEモバイル | <SMSプラン> 12G:3,102円 20G:5,082円 30G:7,557円 |
UQモバイル | 15GB:2,728円 25GB:3,828円 |
Yモバイル | 15GB:3,278円 25GB:4,158円 |
私が一番おすすめしている「LINEMO(ラインモ)」では
- 3~10GB:990円~
- 20~30GB:2,970円~
ですので、上記の一覧の価格は少し高く感じます。
「UQ mobile」や「Y!mobile」は自宅のでんきや光回線を「キャリア指定」にできれば安くなります、なので最初から安い訳ではありません。
やはり生粋の安い回線は「LINEMO」ですね。
無制限で利用したいという方は「楽天モバイル」が選択肢となります。
- 実は手数料が結構高い
- 通信速度が遅い、あるいは不安定
- 店舗サポートがない
- データ大容量プランが高い
- データのみのSIMは緊急通報が使えない
格安SIMを利用するメリット
格安SIMのメリットは以下の7点です。
- 月額料金が安い
- 大手3キャリアの高品質回線も使える
- 自宅の回線割引や家族割に縛られない
- 好きな端末にいつでも変更可能
- ネット契約で乗り換えが簡単
- カウントフリーのサービスを使える
月額料金が安い
格安SIMの最大のメリットが料金の安さです。
例えばデータ量3GB以下の通信容量で比較してみます。
(価格は税込みです)
キャリア | 3GB容量の月額料金 |
NTTドコモ(eximo) | 5,665円 |
au(スマホミニプラン) | 4,378円 |
ソフトバンク(ミニフィットプラン+) | 5,478円 |
LINEMO | 990円 |
楽天モバイル | 1,078円 |
HISモバイル | 770円 |
UQモバイル | 2,365円 |
ワイモバイル | 2,365円 |
上記のように大手3キャリアと比べて格安SIMは激安です。
大手キャリアの高品質回線も使える
回線の品質はやはりドコモ、au、ソフトバンクが最上級です。
電波も繋がりやすくエリアも広いです。
MVNOだと回線が細くて弱いので、すぐに繋がらなくなったり、極端に遅くなります。
しかし、2021年から、この高品質回線が使えるプランが出ました。
大手キャリアのオンライン限定プランと呼ばれます。
格安SIMの料金で最高品質回線が使えるので非常にコスパが良いです。
中でも私は「LINEMO(ラインモ)」推しで、実際に現在も利用しています。
自宅の回線割引や家族割に縛られない
大手キャリアは「家族割や光回線割のセット」を利用しないと安くならない仕組みになっています。
しかも光回線は自社のグループ会社縛りとなります。
大手キャリアに家族全員で入って、光回線もセットにしたらもう他のサービスへの移行が億劫になりますよね。
一方、格安SIMはその回線単体で安いため、家庭での光回線は自由に選べます。
私自身もBIGLOBE光、NURO光など自由に選んできました。
光回線は新規契約する度に高額のキャッシュバックや割引が大きいのでメリットが色々あります。
電波の良いエリアの方ならPocket Wi-FiだけでOKの方もいます。それこそ月額2,500円とかのレベルで済みますよ。
自由に家庭のネット環境を使えるのはメリットです。
好きな端末にいつでも変更可能
好きな端末にすぐ変えられるのも格安SIMのメリットです。
例えば「楽天モバイル」や「IIJmio」では端末のセット販売があり、回線と同時に端末をめちゃくちゃ安くセットで購入できます。
もちろん現在利用している端末のSIMだけ入れ替えて使うこともできます。
普通は格安SIM会社から入手するのは「SIMカードだけ」ので、スマホ端末は何を使っても良いのです。
言い換えればいつでも好きな時にスマホを変えることができます。
大手キャリアより圧倒的に機種変更しやすいのが強みです。
ネット契約で乗り換えが簡単
格安SIMは大手キャリアより乗り換えが簡単です。
大手キャリアだと、1人の回線契約だけで1~2時間は普通ですよね。ご家族で一気に契約したら大変です。
その点、格安SIMはネットでの契約ですぐに他社に移ることが可能なため10分~15分程度で終わります。
カウントフリーのサービスを使える
独自のカウントフリーを使えるのも格安SIMのメリットです。
カウントフリーとは特定のアプリが使い放題です。
大手キャリアでできない独自のサービスが多いですね。
例えばこんなサービスがあります。
キャリア | カウントフリー内容 (使い放題アプリ内容) |
BIGLOBEモバイル | ■エンタメフリー 全21種類のアプリの通信料が加算されない。圧倒的種類 ・youtube ・ABEMA ・U-NEXT ・Spotify ・Amazon music ・LINE MUSIC ・radiko ・各種電子書籍など |
LINEMO | ■LINEギガフリー ・LINEトーク ・音声通話 ・ビデオ電話のデータ消費ゼロ通信速度制限時でも、LINEアプリの通信速度は落ちません ■LINE MUSIC半年無料 |
povo | ■DAZN使い放題パック 760円/7日間 ■Smach使い放題パック 220円/24時間 |
上記は様々なカウントフリーサービスの一部です。
デメリットの少ないおすすめの格安SIMは?
本日は格安SIMのデメリットについて紹介していきましたが、そのデメリットがない、もしくは少ない格安SIMなら理想的です。
ということで、私がおすすめする格安SIMを紹介していきます。
■メイン回線なら
■サブ回線なら
がおすすめです。理由についても紹介します。
メイン回線は「LINEMO」か「UQ mobile」がオススメ
私は格安SIMを選ぶときの重要3条件を定めています。
- 回線品質が良いこと
- 3GB以下が安いこと
- 実績・安定度が良いこと
回線は大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)回線を直接使う高品質回線(キャリアのサブブランド)がベストです。
さらに3GB以下の料金が重要なのは、全ユーザーの6割が3GB以下だからです。
更に運営会社の安定度がないと継続性に不安が出るからです。
上記条件をクリアしているのが「LINEMO」と「UQモバイル」なんです。
LINEMOはソフトバンク回線を直接使うMNO回線です。
一方、UQ mobileはau回線を直接使うMNO回線です。
両社とも大手キャリアの回線をそのまま使っているため、通信回線の品質が高いのが特徴です。
実際に通信速度を見てみると
と両者とも非常に速度が早く高いレベルです。
あと料金に関しては以下のようになっています。
プラン | 3GB以下の月額料金 |
LINEMO | 990円 |
UQモバイル | 1,628円 (自宅セット割適用で990円) |
つまり自宅セット割が使えれば両社とも990円/月です。
我が家はauでんきで自宅セット割を適用してます。
はっきり言ってLINEMOとUQモバイルは大手同等性能ですが料金が激安というメリットがあります。
メイン回線の選択の失敗は取り返しがつきませんので手堅く、しかも安くて質の良い回線を選んで下さいね。
サブ回線はIIJmioがおすすめ
メイン回線はLINEMOかUQモバイルで決まり。サブ回線はメイン回線を補佐する役割です。
今回IJmioをあげていますが、その理由は「IIJmioはeSIMデータ回線が安い」ということです。
↓20GBでも税込1,650円です!
サブ回線の用途としては外でテザリングして作業したい方や、単純に使えるデータを増やしたい方、またプライベートとビジネス用回線を分けたい方など色々です。
私も外でノートパソコンでブログ執筆を良くしますが、その時はIIJmioのデータ回線が大活躍してますよ。
■IIJmio
⇒https://www.iijmio.jp/
以上格安SIMの5つのデメリットとおすすめのSIMの紹介でした。
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